diario
臨機応変に 6月14日
最近は額縁の制作より修復の様子を
ご紹介する機会のほうが多くなっておりますが
今日もひきつづき。
額縁の修復と一言で言っても すべての額縁の症状は違いますので
修復方法も使う材料もまたそれぞれの額縁にあわせて
臨機応変に作業を進める必要があります。
その選択が難しく・・・これはひたすら経験を積むのみ。
修業は続くのです。
さて いま修復でお預かりしている額縁は
まだ新品と言って良いでしょう。
ですが一番目立つ部分に大きく穴があいてしまいました。
おそらく鋭利な角にでもぶつけてしまったと推察します。
こうした新しく痛みが他にない額縁の修復は
年季の入った額縁修復とはまた違った難しさがあります。
この額縁は箔に斑が入ったような模様になっていますので
最後に彩色で合わせていく予定です。
美しく仕上げようと思います。