diario
出来栄えはいかが? 6月07日
KANESEIでは木地にボローニャ石膏を塗って
下地を作っています。
ウサギ膠を水で膨潤させ湯煎で溶かし
ボローニャ石膏を振り入れて石膏液を作ります。
いつも同じメーカーの材料を使って作りますが
作る時それぞれで出来の良い石膏液だったり
なんだか「ぱっとしない」石膏液が出来てしまったりします。
おそらく季節や気温湿度 石膏の湿度や膠の状態など
様々な要因があるのだと思いますが・・・。
イタリアでの額縁師匠マッシモ氏とパオラ夫人が
工房である日こんな会話をしていました。
「ごらん 今日の石膏液はとても良い出来だよ。」
「そうね きれいな石膏液が出来たわね!」
石膏液の出来栄えは 筆から滴る様子で判断します。
筆から滴る液の濃度がポイントです。
理想的な石膏液を作り続けることも職人技のひとつ。
師匠の石膏液を目指して修業は続きます。