diario
La nostalgia in Italia 2011 Roma -Da lunotto- 2月23日
イタリアの郷愁 2011 ローマ 裏窓から
ローマの宿は テルミニ駅に近くて便利だけが取り柄の
すこし物悲しい建物にありました。
部屋の窓は裏に面していて
見えるのは雑居ビルの裏側ばかり。
旅先で美しい眺めの部屋に滞在できれば
その街の思い出も数割増しで美しくなりますが
こうした裏窓からの眺めは その街の本当の顔
現実の表情を垣間見られて 印象に残るものです。
時差で早朝に目が覚めて まだ暗い時間に裏窓を見ると
すでに出勤の準備をするサラリーマンや
テレビを見ている老人の影が見えました。
ヒッチコックの映画ではありませんが
窓それぞれに一つずつのドラマがあります。
わたしは旅人で 束の間の時間しか過ごさない場所だけど
この窓からの風景の中で毎日の生活を送り
人生の営みがまたあるのだと思うと
感慨深い気持ちになりました。