diario
今も昔も 12月08日
最近 灰色と金の額縁のご紹介が続いています。
作品に合わせたら偶然 灰色ばかりになりましたが
この色の組み合わせが好きなのだ と今更ながら気づきました。
さて・・・この額縁の上部にひとつ
花形の金具から型取りした石膏を 装飾に付けました。
この金具は わたしの額縁師匠マッシモ氏から頂いたもので
100年以上前の金具だとか。
15ミリ程度の小さなものですが 繊細で
たいへん可愛らしい細工金具です。
今から100年前のイタリアといえば
1861年にヴィットリオ・エマヌエーレ2世によってイタリアが統一され
1922年にムッソリーニが首相になる直前 といった頃。
日本は明治の終わりから大正にかけての頃で
世界的にも不穏な時代です。
そんな時代を生きていたイタリアの職人たちは
案外たくましくて 現在のイタリア人同様に
熱い政治討論を仲間と繰り広げながら
日々 懸命に仕事に励んでいたのだろう・・・と
想像をたくましくすると
この小さな100年前の金具も 益々愛おしく感じます。
* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。
どうぞご覧下さい。