diario
3回目のご挨拶 12月29日
2011年の暮 あと3日で今年も終わりを迎えます。
このブログで年末のご挨拶をするのも3回目になりました。
今年は春に震災があり そしてまた わたしの生活でも
様々な「事件」が起きた一年でもありました。
困難と喜びが表裏一体で押し寄せてきたような。
そんな毎日の中にも 新しい出会いがあって
素晴らしい経験も出来て 濃い1年間でした。
2012年は更に喜びの多い年になりますように。
本年もありがとうございました。
来年も どうぞよろしくお願い申し上げます。
2011年 師走 KANESEI
La nostalgia in Italia 2011 Roma Pantheon 12月26日
イタリアの郷愁 2011 ローマ パンテオン
古代ローマと日本の共通点として
多神教の文化が挙げられるでしょうか。
(いろいろな考えがあるとは思いますが・・・)
ハドリアヌス帝によって建てられたパンテオンは
万神殿とされていましたが
ルネサンス時代には偉人を祀る場所と変化したそうです。
現在はラファエッロのお墓があることや
映画の舞台としても有名になっているようです。
賑やかな通りを進むと 突然に
濃い灰色の神殿「パンテオン」が見えてきます。
周囲の建物と馴染まず パンテオンだけが
見えない空気の壁があるような異空間に感じました。
とても長い年月を経てしまって(西暦128年完成)
唐突にパンテオンだけが取り残されているような。
とは言え ローマの人たちにとっては
そこにパンテオンが在るのが当たり前なことで
違和感があるわけもなく
前の広場では 多くの人たちが待ち合わせをしたり
おしゃべりに興じたり 普通の日常が感じられるのですが
訪問者のわたしには それがまた不思議でなりません。
内部は ドーム型の天井に円形の窓が開いていて
強い日差しと影のコントラストが幻想的です。
万神殿の厳かなイメージがよみがえりました。
Buon Natale 12月22日
さきほどの天気予報によりますと
今年は ホワイトクリスマスになる街が沢山ありそうです。
皆さま風邪など召しませんよう
良いクリスマスをお過ごしください。
クレーの食卓 12月19日
芸術家と食事にまつわる本を見かけると
つい手に取るようになりました。
もともと食べること・料理することに興味があったクレーは
若いころにイタリア旅行をして以来
リゾット(イタリアの米料理)を得意料理としていたそうです。
大切な友人のために作ってごちそうした記録が残っているとか。
クレーの人生は辛い時期が多かったけれど
こうしたエピソードを聞くと 少し心が温まります。
下の写真は焼きリンゴのページです。
クレーは 戦争中に従軍先で書いた日記に
「りんごがあったら・・・というのが最大の望み」と
残しているほど リンゴが好きだったそうです。
この写真の リンゴの赤とクロスの灰茶色が
クレーの絵を思わせる配色に感じました。
La nostalgia in Italia 2011 partenza 12月15日
イタリアの郷愁 2011 出発
空港はいつでも好きな場所です。
日常とは違う気持ちにさせてくれますから。
広い空の下 白い翼にも青空が映ります。
このイタリア旅行も幸先がよさそうな予感がしました。
さあ ローマへ向けて出発しましょう。
飛行機では窓際に座って
空の青の変化を飽きずに眺めました。
青空から黄昏 月夜へ。
スキャン大作戦 12月12日
額縁を写真に撮るのは 素人にはなかなか
難しい作業に感じます。
パースが出て四角が歪んでしまったり
ピントをどこに合わせるか迷ったり。
以前お世話になっていたエージェント会社の方は
なんと額縁をスキャナーで撮影していました。
これは目からうろこが落ちました・・・。
下の写真は上から順に
左からの光でデジタルカメラ撮影
白い背景でスキャン
黒い背景でスキャン です。
スキャンすると万遍なく光が当たって
カメラ撮影とは違った趣になります。
黒い背景にすると 格調高く感じられたりして。(笑)
同じ額縁の撮影でも それぞれ違いが面白いです。
難点はひとつ 小さい額縁しかスキャンできないこと でしょうか。
小物の撮影にスキャナ お役立てください。
今も昔も 12月08日
最近 灰色と金の額縁のご紹介が続いています。
作品に合わせたら偶然 灰色ばかりになりましたが
この色の組み合わせが好きなのだ と今更ながら気づきました。
さて・・・この額縁の上部にひとつ
花形の金具から型取りした石膏を 装飾に付けました。
この金具は わたしの額縁師匠マッシモ氏から頂いたもので
100年以上前の金具だとか。
15ミリ程度の小さなものですが 繊細で
たいへん可愛らしい細工金具です。
今から100年前のイタリアといえば
1861年にヴィットリオ・エマヌエーレ2世によってイタリアが統一され
1922年にムッソリーニが首相になる直前 といった頃。
日本は明治の終わりから大正にかけての頃で
世界的にも不穏な時代です。
そんな時代を生きていたイタリアの職人たちは
案外たくましくて 現在のイタリア人同様に
熱い政治討論を仲間と繰り広げながら
日々 懸命に仕事に励んでいたのだろう・・・と
想像をたくましくすると
この小さな100年前の金具も 益々愛おしく感じます。
* 「works」内「classical」にこちらの額縁をアップいたしました。
どうぞご覧下さい。
La nostalgia in Italia 2011 -prefazione- 12月05日
イタリアの郷愁 2011 序文
2011年秋に6年ぶりのイタリア旅行が叶いました。
真っ青な空と強い日差し 真冬のような寒さ。
懐かしい場所で懐かしい人たちと再会しました。
不定期になりますが
この旅の模様を少しずつご覧いただこうと思います。
写真は最後に訪れたヴェネツィアの小さな島
サン・ジョルジョ・マッジョーレ島の教会前広場で鳩と一緒に記念撮影です。
船のバス(vaporetto)を待つ 静かな時間に。
2011 小さい小さい絵展 12月01日
先日からなんどかお話しておりましたが
今年もまた「小さい小さい絵」展に出品いたします。
池袋の東武百貨店 6F美術画廊 絵画サロンにて
12月8日から21日までの開催です。
おついでの際に ぜひお立ち寄りください。
この展覧会には作品のみ参加させていただき
わたしは会場に常駐いたしません。
どうぞご了承ください。
第17回 小さい小さい絵展
前期12月8日(木)~14日(水)
後期12月15日(木)~21日(水)
池袋 東武百貨店6階1番地 美術画廊 絵画サロン