diario
使う目的は無いけれど 11月24日
イタリアのフィレンツェに住んでいたころ
月に一度 アパートの近所にある広場で
アンティークマーケットが開かれるのを楽しみにしていました。
本物の骨董品から いわゆる「古いだけの雑貨」まで
ありとあらゆるものが山積みになって売られています。
何も買わなくても さまざまな雑貨を手に取って眺めたり
古い児童書を立ち読みしたり (今思えば迷惑でした・・・)
にぎわう雰囲気も楽しい市場でした。
その中でも 壊れた家具や部品を売っている店を見るのが楽しくて
あっという間に時間が過ぎてしまいます。
家具の修復を勉強していると言うと値引きしてくれたり。
下の写真の彫刻は 山積みの部品の中から買い求めたものです。
おそらく家具の側面にあった装飾でしょう。
対になっていたはずですが ひとつしか見つかりませんでした。
買ったのは良いけれど使い道もなくて
(そもそも「使う」必要もないのだけれど)
いまは作業部屋の棚の上に飾っています。
彫刻職人の手彫りの跡を見ると
気持ちも暖かになります。