diario
炎を見つめる人 3月31日
桜の開花宣言があった東京ですが
夜はまだまだ寒い日が続いています。
いつか本格的な暖炉がある家に住めたら と思います。
火を焚くことによる直接的な熱は
身体だけでなく心も温めてくれるような気がします。
炎を見つめている人の表情は厳粛で静謐で
見てはいけないものを垣間見てしまった気持ちになりました。
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格子窓の風景 紅茶と本の香り 3月28日
イギリス ロンドン郊外の美しい田園に建つ
築100年のマナーハウス・・・
ではありません。
こちらは青山学院の青山キャンパスにある
ネオ・ゴシック様式の「ベリーホール」です。
1931年(昭和6年)に建てられ
登録有形文化財に指定されているとか。
学生さん達には見慣れた風景でしょうけれど
訪問者のわたしには珍しくて楽しい風景です。
青空の下 ゴシック風の張り出し窓を覗くと
古い本や紅茶の香りが漂いそうな雰囲気。
遠くからは子供が走る軽やかな足音も響いてきそうです。
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ワークショップを開催します 3月24日
5月の連休の最終日 8日(日)に
目黒にあるアンティークショップ GEOGRAPHICA で
一日限定のワークショップを開催いたします。
午後の数時間で ハガキサイズの額縁を作ってみませんか?
下準備をした木地をKANESEIで用意いたします。
箔を貼って色を塗り アンティーク仕上げという
一連の作業を体験していただく予定です。
ご興味のある方はぜひ下記の
GEOGRAPHICA(ジェオグラフィカ)のH.Pをご覧下さい。
左下「お知らせ」の「ワークショップ参加募集を開始しました!」
からお申し込みが出来ます。
8名様で定員とさせて頂きますので お申し込みはお早めに。
ご参加をお待ち申し上げております!
(中の絵葉書は含まれません)
GEOGRAPHICA http://www.geographica.jp/index.html
ワークショップ詳細 http://www.geographica.jp/event/event_workshop2011.html
Bocca della verita 3月21日
東北関東大震災から10日目。
停電や交通機関の乱れ等続いていますが
東京での生活はほぼ日常に戻りました。
元気な私たちがしっかりと頑張らねば・・・。
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渋谷でみつけた“真実の口”
Bocca della Verità.
本場ローマのものよりも目が寄り気味です。
日本風に歌舞伎の見得を真似てみたのでしょうか??
「よっ 羅馬屋!」
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地震 そして今 3月17日
11日の地震以来 ここ東京でも
落ち着かない日々が続いています。
余震が続き 人も車も街で見かける数が
ずいぶん減ったようです。
被害を受けなかったわたしは
被災者の方々を思い考えながら
今日も明日も自分に出来ることをし
するべき事をこなすだけです。
小さな希望でも失わないで下さい!
これ以上の被害が広がらないことを祈っています。
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騎士の砦へ 3月14日
被災された方々へ
心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く落ち着きを取り戻すことが
できますよう 祈っております。
いつかきっと行きたいところは幾つもありますが
ここはその中でもトップ3に入るところです。
シリアの世界遺産「クラック・デ・シュヴァリエ」
十字軍聖ヨハネ騎士団が守った砦です。
断崖絶壁に建つ中世の城。
祖国を遠く離れた騎士が闘った場所。
今はもう廃墟で 彼らの熱気も殺伐とした雰囲気も
感じることは出来ないでしょうけれど
なにか「その名残」を見つけられるかもしれません。
Crac des Chevaliers and Qal‘at Salah El-Din
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東北地方太平洋沖地震 3月12日
被災された方々へ
心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く落ち着きを取り戻すことが
できますよう 祈っております。
KANESEI は家族も工房も無事です。
心を強く持って
引き続きどうぞお気をつけてお過ごし下さい。
静かな訪れ 3月10日
我が家の庭の沈丁花が 静かに
春の訪れを知らせてくれています。
とても良い香りだけれど 木犀や梔子のような
強い主張はあまり感じません。
こっそり「春ですよー」とささやいているようです。
イタリア語で沈丁花は Daphne
花言葉は 栄光 不死 不滅 歓楽 永遠。
永遠の春・・・
真珠の首飾り 3月07日
額縁のデザインとしては珍しくない
ドットの並んだシンプルな額縁を作りました。
下地に赤紫 表面は黒の艶消しにして
少しの磨り出しで下地の赤紫を出しています。
このデザインはイタリア語で perlato と呼ぶとか。
perla は真珠の意味。
言われて見れば真珠の首飾りのようにも見えます。
この額縁には刺繍作品を入れました。
様々な色で刺されたドットが並ぶ抽象的な作品に
古くからある perla の模様を入れた額縁は
ドットの新旧合体・・・と言ったところでしょうか。
* 「works」ページ内「modern」にこちらの額縁をアップいたしました。
どうぞご覧下さい。
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12の風景画への12の旅 3月03日
「12の肖像画による12の物語」と対になる本は
風景画をモチーフに綴られた物語です。
肖像画の物語とは違い こちらの風景画をモチーフにした物語は
やるせなさ 物悲しさが漂うような情緒溢れた内容。
短い文字数で完成された世界に辻邦夫の力量を感じます。
下の写真はカスパー・ダヴィド・フリードリヒ作
「ドレスデンの大猟場」に添えられた『城の装』という物語。
データ : 十二の風景画への十二の旅
著者 辻 邦夫
株式会社文藝春秋
昭和59年9月15日 初版第一刷
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