diario
12の肖像画による12の物語 2月17日
これぞ究極の“絵本”でしょうか。
ルネッサンスからバロックにかけての時代に描かれた
名だたる画家の有名な肖像画作品をモチーフに
辻邦夫が創作した物語が綴られています。
それぞれ6ページ程度の短い物語ですが
人間の心の闇のようなものをほんの数ページで表現してあり
どれも謎めいて恐ろしい 不思議な物語です。
読後にすこし考え込んでしまうような・・・。
下の写真はダ・ヴィンチ作「美しきフェロニエール」に
添えられた『狂い』という物語のページです。
データ : 十二の肖像画による十二の物語
著者 辻 邦夫
株式会社文藝春秋
昭和56年12月10日 初版第一刷
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