diario
大正11年に その後 2月14日
先日ご紹介した 坂本繁二郎の作品に
付けられていた額縁の修復が終わりました。
(http://www.kanesei.net/2011/01/31.html)
長かった作業もどうにか終り 一段落です。
写真はそれぞれ上が修復前 下が修復後 です。
(色味が前後で変わっているのは 撮影技術の悪さが原因です・・・)
剥落止めをして 欠けていた装飾を復元し 補彩しました。
木枠の緩みも当て木で補強し 新しい木枠を足して
キャンバスが納まる高さにし トンボ金具も付けました。
「大正十一年」記載部分に木枠が架からないように
部分的に細くして取り付けることにしました。
裏板には無酸で紫外線カットのポリカーボネート板を使用。
カカリにはポリエステル素材のクッションをつける予定です。
この額縁が付けられている繁二郎の油画作品も
同時進行で修復作業がほどこされています。
http://tcstudio10.exblog.jp/15477678/
(Tokyo Conservation スタッフ・ブログ「修理屋の眼力」)
綺麗によみがえった作品同様 額縁も元気になって
また一緒に長い時間を過ごしてもらう事が出来そうです。
この額縁はまたいつか壊れてしまう時が来るでしょう。
願わくは 捨てられずに修復してもらえますように。
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