diario
ソフィアの夜明け 11月01日
先日観た映画「ソフィアの夜明け」をご紹介します。
久しぶりに渋谷の小さな映画館で観た映画は
ここ何年かで観た映画の中でも指折りの
印象深い作品でした。
ブルガリアの若手監督カメン・カレフの長編第一作である
「ソフィアの夜明け」です。
ブルガリアの首都ソフィアを舞台に
若者達(とは言え主人公は38歳ですが)の
苦悩と希望をたんたんと語るストーリーです。
グールド演奏のバッハ・コンチェルト974のアダージョが
とても大切な場面(下の写真)で使われていました。
観終わった直後は不思議な既視感が強く
時間が経つとともに悲しさ 激しさ
窒息しそうな記憶 さまざま思い出し また
自分が引きずって切り離せない「青さ」のようなものを
感じさせられました。
数日経った今日も 思い出しては考えさせられる作品。
「リアルでビターな青春映画」との宣伝文句ですが
もっと重く深く でも儚い「青春の名残」のような印象です。
上映期間はまだしばらくありそうですので
もう一度だけ観に行こうかと考えています。
「ソフィアの夜明け」 第22回東京国際映画祭3冠受賞
渋谷 シアター・イメージフォーラム他全国順次公開