diario
作品とともに生きる 9月16日
作品とともに長い時間を過ごす額縁ですが
経年や環境で劣化しますし 事故で破損することもあります。
それは額縁の寿命が尽きたのではなく
怪我や病気をした程度という場合が多いのですが
作家が手を加えた額縁でない限り
残念ながら廃棄されてしまう存在でした。
額縁は作品とは違い「壊れたら交換するもの」
と思われていた傾向があるようです。
ですが近年は額縁も作品の一部として考えられるようになり
修復して引き続き利用しようという美術館やコレクターの方が
大変増えてきたように思います。
これはとても心強く 嬉しいことです。
その額縁が選ばれた理由や経緯
額縁の歴史などを考えても できるだけ既存の額縁を
修復して頂きたいと心から思っています。
KANESEIでは額縁の修復も承っております。
壊れた額縁を出来る限り復元し 強度が増すようにし
美しい状態でまた作品と寄り添っていけるように
ささやかながらお手伝いさせて頂きます。
*画像は上から 修復前 修復中(破片を接合・充填) 修復後