diario
もうひとつの空 8月05日
著名な故人の日記は出版されていて 読む機会がありますが
日記には心の奥にある「思い」をさらけ出しているはずです。
他者に読まれることを想定しない日記が出版されるのを
ご本人は草葉の陰でどう思っておられるのか。
でも読まれる目的ではないからこそ書かれているような
様々な「思い」を拝読するわたしにとっては
気持ちを律する機会であり
慰められ 心強く励まされるのです。
ふと不安になった時には 38歳という若さで夭折した
画家有元利夫の日記を読み返すことにしています。
イタリア留学中にも何度も助けられた本です。
データ : 「もうひとつの空 -日記と素描-」
著者 有元利夫
株式会社 新潮社
1986年2月22日 第1刷発行