diario
中世騎士物語 11月05日
西洋の時代劇映画や小説がとても好きです。
お姫様と王子様の夢物語では無くて(それも好きですが)
中世の孤独な騎士の物語など とくに飛びついてしまいます。
この児童書3冊も内容はもちろんのこと 装丁と挿絵に惹かれました。
左から「アーサー王物語」「十字軍の騎士」「クオ・ヴァディス」
(「クオ・ヴァディス」は騎士物語ではありません・・・)
淡いベースと指し色の組み合わせや劇画調の絵 紙質の手触りなど
今現在出版されている児童書とは一味違う美しさがあります。
中央の「十字軍の騎士」は昭和29年(1954年)発行ですから
すでに半世紀以上昔の本です。
戦後10年と少しの頃と言えば まだまだ戦争の痛みが
残り続けている時期の出版です。
そしてこの頃の200円はとても高価な児童書だったはず。
当時の小中学生はどんな思いでこれら「西洋騎士物語」を
読んでいたのでしょうか。
とても大切にしていたからこそ 今も美しい状態で
わたしの手元に届いているのだと思うと感慨深い思いです。
データ : 「十字軍の騎士」
著者 玉木 五郎
株式会社 大日本雄弁会講談社
昭和29年4月20日 第一版発行
定価 200円