diario
古典技法額縁の作り方 番外 ZECCHI 9月15日
古典技法額縁の制作方法はヨーロッパ伝来です。
なので材料の中には日本では手に入り難いものもあります。
先日 フィレンツェから一時帰国する友人にお願いして
ドゥオーモ近くにある古典技法の材料が豊富に揃っているお店
「zecchi」(ゼッキ)からこの魚の膠を買ってきていただきました。
「冷静と情熱の間」という映画をご存知でしょうか?
この映画の絵画修復師の主人公(竹ノ内豊さん演じた)が
自転車に乗って買物に行っていたのもこのzecchiです。
懐かしい包み紙を開けてみましょう。
魚の膠といっても見た目は食用の板ゼラチンと変わりません。
古典技法額縁の制作で ボローニャ石膏を溶くにはウサギ膠
そして箔の作業にはこの魚の膠が欠かせません。
ウサギ膠より固着力は弱いですがサラリとしているのが特徴です。
箔の作業にウサギ膠を薄めに溶いて使うこともあるようですが
私はもっぱら魚膠を愛用しています。
zecchi はインターネットからの通販も受け付けています。
日本ではとても高価なメノウ棒やラピスラズリの顔料 金箔
羊皮紙や古典技法の材料も購入できると思います。
日本語は残念ながらありませんが英語もありますので
ご興味のある方はぜひ覗いて見てください。