diario
ライオンと白猫 9月09日
フィレンツェでわたしが住んでいたアパートの近所では
月に一度ちいさな骨董市が開かれていました。
それこそありとあらゆる「古い物」が売られています。
興味がない人にはただのガラクタでも好きな人にとっては宝物
そんなものが詰まった木箱が店の片隅に転がっていて
ガサゴソ中を漁っているとたまに面白い物に遭遇することもありました。
写真左は家具の足だったであろう壊れた猫足の彫刻です。
かなり大きい足なので乗っていた家具も大きなクローゼットか何かでしょう。
いくらで買ったのか もう記憶にありません。
木工修復科には彫刻の授業もあり 見本を見ながら
角材から掘り出していくのは楽しい時間でした。
写真の右にある小さな不恰好な足二つは授業で作った物ですが
左の古い大きな足にくらべると なんとも不憫です。
ライオンに対峙するおびえる白猫2匹のようにみえませんか。