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額縁の本 ニコラス・ペニー著「額縁と名画」 9月08日
今日ご紹介する本は単行本サイズです。
著者はロンドンのナショナルギャラリーの学芸員の方で
ナショナルギャラリー所蔵の名だたる作家作品の
額縁写真を豊富に掲載し 額縁の歴史 デザイン 技法
絵画との関係 インテリアとしての役割などを簡潔に
読みやすい文章で書かれています。
主にバロック時代までの額縁がメインとされており
近代~現代の額縁に対する考えやスタイルが無いのが
残念なところとも言えますが・・・
額縁修復についても少しですが触れられています。
また古い時代の額縁を後世の画家達がいかに
生かして使っていたかなど面白いお話もあります。
副題にあるとおり「~額縁鑑賞入門」としては最適の構成です。
データ : 「額縁と名画 絵画ファンのための額縁鑑賞入門」
著者 ニコラス・ペニー (古賀敦子訳)
株式会社八坂書房
2003年9月10日 第1刷 発行