diario
イメージを掴む 8月20日
目白駅からしばらく行くと住宅街の中に
昭和初期に建てられた洋館と森が現れます。
蝉の鳴き声と砂利を踏む自分の足音しか聞こえない場所です。
細川家のコレクションを展示した「永青文庫」へ行きました。
今日は企画展を見学しましたが 洋館に興味がある私は
この建物に入ることが出来るのも楽しみの一つです。
白い漆喰の壁 緑のドア 冷たく光る床
廊下は窓も無く古い映画にでてくる病院のようにも見えます。
階段の装飾も細かなところまで美しく作られています。
シンプルで控えめでありながらも存在感がある装飾には
私も学ぶところが沢山あります。
廊下同様 白と緑の組み合わせに手すりの茶色が加わって・・・
しばらく立ち止まって見入りました。
新しい額縁のイメージの 始まりを掴めそうです。
現在の企画展「白洲正子と細川護立」展は来月半ばまで。
中国唐時代の焼物から江戸時代の能面 刀鍔など
細川護立の驚くべきコレクション(知識にも財力にも・・・)の数々です。
親子のように年齢の離れた二人ですが 共通の興味を通して
師弟関係以上の友情も感じられます。
こんな第一級の美術品を手に取りながら学ぶことが出来た正子
「うらやましい!」のひとことです。
30代の白洲正子が細川護立から中国古美術を学んだ様子が
書簡や正子の短歌と共に観ることが出来ます。
当時の白洲正子と同年代の現在の私ですが
彼女の学ぶ姿勢と意欲にとても励まされました。
永青文庫H.P : http://www.eiseibunko.com/