diario
西洋職人づくし 8月05日
骨董市同様に行かずにいられない古書市で見つけた一冊です。
「西洋職人づくし」の復刻版です。
木版画による職人の様子の横に詩が添えられています。
教皇から始まり最後はがらくた売り。
その中に羊皮紙職人の姿もあります。
柔らかく水分を含んだ皮を木枠に張って
円形のナイフで表面を削っている場面でしょうか。
先日の羊皮紙製作実習を思い出します。
「羊や山羊の皮を買いこんで
石灰の液につけて、かわかし
台にのせて毛をはぎとり
なめし、のばして、みごとな
羊皮紙をつくるが、わしのしごと
いろいろしごとは苦労は多い
けものの目や爪から膠もつくる
これはいつでも売って進ぜる」
額縁作りにも欠かせない膠は羊皮紙職人によって
作られていたとは知りませんでした。
他にも沢山の職業の様子が載っていますが
その中で気になるのが「大食い」です。
「大ぐらいと呼ばれるわしは
この教区のだれもが知っている
お金持ちさまがたがわしを
食卓に呼んでうまい肉や魚やら出すなら
わしはなんでもして進ぜる
ブドウ酒も大すきじゃ
この太鼓腹が底なく沼のように
ガップガップといただくわい」
食客のような人達のことでしょうか。職業?職人?
不思議です。
それなのに「額縁職人」の姿はありません・・・。がっかり。