diario
静かな別世界 8月04日
フィレンツェは街全体が世界遺産に登録されているとおり
街並みは美しく 古い建物も大切にされています。
私が住んでいた家から修復学校への通学路は
フィレンツェの名所旧跡のダイジェスト版ツアーのようなものでした。
サンタ・クローチェ教会の横を通りバルジェッロの角を抜ける日もあれば
シニョリア広場を通ってポンテ・ヴェッキオを渡る日も…といった具合です。
フィレンツェの象徴であるドゥオーモを目にしない日はありませんでした。
いま改めて 贅沢な時間を過ごせたことを感謝しています。
そんな毎日の生活の中で一番身近だったのはサンタ・クローチェ教会です。
イタリアの教会はどこもそうですが 外の明るい日差しに比べて
内部は驚くほど空気が違います。
薄暗くひんやりとしています。
別世界のような静かな空間に座っていると
外国生活で疲れた心も徐々に落ち着いてきたのでした。
教会前の広場では友人達と座り込んで何時間もお喋りをした
フィレンツェの中でも私にとってとても思い出深い場所です。
下の写真は夜にライトアップされたサンタクローチェ教会。
暗闇に堂々と建つ白い大理石のファサードが美しく見られる時間です。