diario
額縁の本 「La cornice italiana」 7月07日
以前ご紹介したクラウス・グリムの「額縁の歴史」が和書の「支え」なら
今回の「La cornice italiana」は洋書の「支え」となっている一冊です。
タイトルを訳すと「イタリアの額縁」 とてもボリュームがあります。
イタリアのフィレンツェに留学していた時に購入した本ですが
とても高価な買物なので(当時の3万円程でした)まずは
スポンサーの父にお伺いを立ててから喜び勇んで買った記憶があります。
写真も大きなカラー写真がメインで詳しい解説がぎっしり書かれています。
勿論全てイタリア語ですが イタリアにおける額縁の位置づけや成り立ち
教会や貴族との関係 地方別時代別の傾向 技法の説明と
大変豊富な情報があります。
辞書を片手にじっくり読むのも良し 美しい額縁の写真を眺めるも良し…です。
ちなみに イタリア語で「額縁」は「cornice」コルニーチェ 女性名詞です。
それもあってか私は自分で作る額縁を我が娘のように思っています。