diario
額縁の本 クラウス・グリム著「額縁の歴史」 6月30日
私が額縁を意識し始めたのは大学生の頃でした。
それまで漠然と「作品に付随しているもの」程度に思っていました。
卒業制作の黄金背景テンペラ画の模写がそろそろ完成する頃
「額縁を付けるべきか否か?」でようやく意識が額に向いたのです。
丁度その頃に大学図書館の新着コーナーで見つけたのが
今日ご紹介するクラウス・グリム著「額縁の歴史」です。
ヨーロッパにおける額縁の歴史 問題点 地方別時代別のデザインなど
モノクロではありますが写真も豊富に判り易く解説されています。
1995年出版ですが今はすでに絶版となっており残念です。
図書館などには入っているようなのでご興味のある方は
取り寄せてぜひご覧下さい。
額縁についての一通りを理解しつつ 更に額縁についての
ご興味もふかまるのではと思います。
この本は今も私の手元にあり(後日購入しました)
大切な「支え」になってくれています。
ここ何年かで額縁の歴史などをこの本より上手にまとめた本も
いくつか出版されていますが この本をまず一番にご紹介いたします。
データ : 「額縁の歴史 Alte Bilderrahmen」
著者 クラウス・グリム Claus Grimm (前堀信子訳)
株式会社リブロポート
1995年9月4日 第1刷 発行